アリセプトについて たしかめてください、患者さんの「認知機能」

アリセプトのすべて

第Ⅳ章 臨床成績

アリセプトを使用することによる医療経済的評価について教えてください。

国内の報告では、アリセプト投与によるQOLの向上が、医療経済的に好影響を及ぼすことが示唆されています。

アリセプトの服用がアルツハイマー型認知症と診断された初診患者と介護者のQOLにもたらす効果について検討したところ、アリセプト新規投与群においてQOLスコア(EQ-5Dスコア)は患者と介護者ではそれぞれおよそ0.1の向上であり、ともに有意差(いずれも、p<0.05)が認められました。1)

このQOLスコアが1年間維持されたとすると、年間のQALY※1(質調整生存年:QualityAdjusted Life Years)は0.1(QOLスコア)×1(年)=0.1QALYと推定することができます。1QALYに対するWTP※2は600万円に相当するため、アリセプト新規投与による医療経済学的指標による治療価値は、患者、介護者それぞれ 600万円×0.1QALY=60万円/年間、と推定されています。

参考情報

英国の医療費などのデータを活用した医療経済的な費用対効果についてのシミュレーションでは、軽度・中等度のアルツハイマー型認知症患者様へのアリセプト10mg投与※3により、10年間の患者様や介護者様のQALYが非投与時に比較して高くなり、社会的な医療経済的効果が示されました。2)さらに、介護者の時間費用減少分を含めた社会費用にも好影響を与えたと分析されています。

【試験概要】

対象:

アルツハイマー型認知症と診断された初診患者と介護者51組

方法:

初診時に一次調査、14週後に二次調査を実施。調査期間終了後にアリセプト未投与群11組、アリセプト新規投与群27組、アリセプト継続投与群13組に割り付けた。

評価項目:

EQ-5D、QOL-AD、FAST、MMSE他

1)八森 淳ら:老年精神医学雑誌, 20(9), 997-1008(2009)[ART-1966]            

2)Getsios, D. et al.: Pharmacoeconomics., 28(5), 411-427(2010)より引用・一部改変

※1 QALY

質調整生存年。経済評価を行う際の指標として用いられる。単純な生存期間の延長ではなく、生活の質(QOL)を表す効用値で重み付けして評価する。

※2 WTP

医療経済学的にQALYに対する支払い意思額と定義されており、日本におけるWTPは、およそ600万円であることが確認されている。

※3 本邦での承認用法・用量「通常、成人にはドネペジル塩酸塩として1日1回3mgから開始し、1〜2週間後に5mgに増量し、経口投与する。高度のアルツハイマー型認知症患者には、5mgで4週間以上経過後、10mgに増量する。なお、症状により適宜減量する。」

※承認用法・用量

アルツハイマー型認知症における認知症症状の進行抑制

「通常、成人にはドネペジル塩酸塩として1日1回3mgから開始し、1〜2週間後に5mgに増量し、経口投与する。高度のアルツハイマー型認知症患者には、5mgで4週間以上経過後、10mgに増量する。なお、症状により適宜減量する。」

レビー小体型認知症における認知症症状の進行抑制

「通常、成人にはドネペジル塩酸塩として1日1回3mgから開始し、1〜2週間後に5mgに増量し、経口投与する。5mgで4週間以上経過後、10mgに増量する。なお、症状により5mgまで減量できる。」

効能・効果、用法・用量、効能・効果に関連する使用上の注意、用法・用量に関連する使用上の注意及び禁忌を含む使用上の注意等についてはDIをご参照ください。

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