アリセプトについて たしかめてください、患者さんの「認知機能」

アリセプトのすべて

第Ⅶ章 注意すべき副作用とその対処法

副作用として報告されている錐体外路障害としてはどのような症状がありますか?

アリセプト投与により、基底核でのアセチルコリンが増加するため、ドパミン・アセチルコリンのバランスが崩れ、寡動※1、運動失調※2、ジスキネジア※3、ジストニア※4、振戦※5、不随意運動※6、歩行異常、姿勢異常、言語障害などの異常運動を誘発または増悪する可能性があります。このような症状がみられた場合には、アリセプトの投与を中止してください。

※1 かどう
寡動
麻痺はないのに自発運動が極度に少なくなる状態。表情の動きに乏しく、腕組みや膝を組むなど普通にみられる動作がみられなくなる。精神障害や心因反応としても起こることがある。
※2 (運動)失調
筋力低下や麻痺がないのに筋群相互間のバランスや協調運動の障害により随意運動を円滑に行えない状態。

(最新医学大辞典 第3版より)

※3 ジスキネジア
大脳基底核の障害で出現する不随意運動の総称。遅発性ジスキネジアと一般的なジスキネジアがあり、前者はほとんど抗精神病薬使用後に出現し、後者の多くは抗パーキンソン病薬などのドパミン関連薬剤使用時に出現する。遅発性ジスキネジアでは、繰り返し唇をすぼめる、舌を左右に動かす、口をもぐもぐさせるなどの症状で始まる。抗パーキンソン病薬投与時のジスキネジアでは、手足などが素早く動く舞踏運動や、持続的に長い時間同じ肢位で筋肉が緊張しているジストニアなどがみられる。

(厚生労働省 重篤副作用疾患別対応マニュアル(平成21年5月)−ジスキネジア−

http://www.mhlw.go.jp/topics/2006/11/dl/tp1122-1c21.pdf

※4 ジストニア
体幹や四肢の異常姿勢。特に特定の動作をしようとした場合や精神的緊張により、体幹をねじるような比較的ゆっくりした動きをする、あるいは手指や足趾をゆっくり進展または屈曲させる。

(最新医学大辞典 第3版より)

※5 振戦
身体の一部、または全身の不随意で規則的なふるえ。安静状態でみられる安静時振戦あるいは静止振戦、四肢を一定位置に保持したとき、あるいは一定の姿勢時にみられる姿勢振戦、動作中にみられる動作振戦などに分けられる。ある一群の筋肉とその拮抗筋が交互に収縮するために起こる。

(最新医学大辞典 第3版より)

※6 不随意運動
意思と無関係に、あるいは意思に逆らって出現する運動の総称。健常人でも状況によりみられ、心因性に発生することもある。中枢神経系の運動機能支配調節系のいずれの障害でも発生しうるが、臨床的には舞踏病をはじめとする錐体外路症状として出現することが多い。

(最新医学大辞典 第3版より)

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