アリセプトについて たしかめてください、患者さんの「認知機能」

アリセプトのすべて

第Ⅶ章 注意すべき副作用とその対処法

アリセプトによって失神が発現することがありますか?

アリセプトの重大な副作用として、失神(0.1%未満)が報告されています。

アリセプトはコリン作動性に心血管系に作用するため、徐脈などを起こすことにより影響を及ぼしている可能性があります。

アリセプトとの因果関係がはっきりしている失神発現の報告はいくつかあります。アリセプトによる心血管系副作用を予防するために、アリセプトの導入前に治療中の心臓障害を確認することが重要です1)

国内においてアリセプトにより失神が発現した症例を紹介します。

 アリセプトにより高度房室ブロック、失神発作が出現した1例2)

患者: 70歳代男性
経過:

Wenchebach型Ⅱ度房室ブロックを指摘されたが無症状。

失神発作あり。ホルター心電図で総心拍数67,809回/日、Max RR3.3秒でMobitzⅡ型も混じっていた。オルシプレナリン硫酸塩30mgにてその後は無症状で、シロスタゾール200mgも併用。

アリセプト3mgで開始され5mgに増量後、失神発作あり。

心拍数38bpm、高度房室ブロックを認めた。アリセプトを中止し、オルシプレナリン硫酸塩80mgに増量したところ、総心拍数91,992回/日に改善し、失神の再発も認めなかった。

1)Ferreri, F. et al.:Rev. Neurol.(Paris), 163, 968-74(2007)[ART-1641]

2)長江明宏ら:Jpn. Circ. J., 65(S3), 814(2001)[ART-0612]

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