認知症いろいろ たしかめてください、患者さんの「認知機能」

Dementia Support 2011 Spring

私の描くDementia Support

グループ化による有機的連携によりあらゆるステージの認知症ケアに対応

内田グループ(高知県高知市)

医療・福祉・介護ネットワークの「核」となる内田脳神経外科

内田グループは、高知市で1990年に開院した有床診療所を「核」として、内田泰史理事長のリーダーシップの下に、複数の施設・サービスが有機的に連携した医療・介護・福祉ネットワークへと発展を遂げてきた。近年、高齢化の進展により、グループ各施設で認知症患者が増加する中、「認知症は必ず改善する」との確信の元に、地域住民への啓発活動も含め、ハード・ソフト両面から認知症高齢者の活動意欲を向上させる、ユニークな取り組みを実践している。

患者・家族の治療への意欲を引き出すことが医療従事者の役割

 「認知症には根本的な治療法はないと認識されている患者・家族は未だに多いようですが、決してそうではない。アリセプトのような高品質の薬剤と良質のケアを両立させることによって、認知症は改善します。患者ご本人・家族が“必ずよくなる”という意気込みをもって、真剣に取り組むか否かで、結果は全く違ったものになります。そうした治療への意欲を引き出してあげるのが、私たち医療従事者の重要な役割です」

 高知市内にある(医)恕泉会内田脳神経外科(19床)1階ロビーで、同会理事長の内田泰史氏はこう切り出した。

グループの急性期機能を担うもみのき病院

もみのき病院外来ロビー。同院には高知県内で唯一のガンマナイフセンターがある

内田脳神経外科・物忘れ外来を受診する患者さん

 高次機能病院で脳疾患患者の急性期医療やリハビリテーションに従事してきた内田氏が、慢性期の高齢者や認知症患者に目を向け始めたきっかけは、20年以上前に遡(さかのぼ)る。大学病院の勤務医時代、脳外科臨床医として脳卒中患者の手術・治療に全力投球してきたが、同時に手術後、軽快した患者の多くが再発し、病院に戻ってくる現実を目の当たりにしてきた。「急性期医療だけを行っていても、脳神経疾患患者を減らすことはできない」(内田氏)状況に限界を感じる中、地域で予防・治療・リハビリテーション・在宅ケアまでトータルにカバーする医療施設の必要性を痛感し、1990年に大学病院を辞して内田脳神経外科を開院した。

 「在宅復帰の支援が不可欠」との考え方に基づき、93年に診療所の隣接地に「老人保健施設ピアハウス高知」を開設。その後、約20年の間に高齢化が進行する地域の需要に応じて、訪問看護ステーション、訪問介護、通所介護、訪問リハビリテーション、配食サービス等、高齢者や患者の在宅生活を支援するサービスを次々と整備していった。

 98年には診療所の近接地に、脳神経外科の急性期医療をメインとする(医)冶久会・もみのき病院(60床)を開院、2007年には念願の回復期リハビリテーションを主体とする「リハビリテーション病院すこやかな杜」(60床)を開設した。「リハビリテーション病院すこやかな杜」は内田脳神経外科と同じ(医)恕泉会が経営主体で、全面木造2階建て・全床個室3病棟からなる病院だ。

 内田氏は前出二つの医療法人理事長のほかに、社会福祉法人ふるさと会理事長も兼務し、総合福祉施設ヘリオスや複数のグループホーム、ケアハウス等も運営。有床診療所の内田脳神経外科を「核」として、高知市内を中心に各施設・サービスが有機的に連携した予防・医療・福祉・介護ネットワークを形成している。

 「グループ全体で連携して脳神経疾患患者の治療やケアに取り組む中、近年、ほかの施設からの紹介患者も含めて、内田脳神経外科で“もの忘れ”を主訴に来院する患者に対応するため、認知症の治療やケアに本格的に取り組み始めたのです」と内田氏は振り返る。

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