認知症いろいろ たしかめてください、患者さんの「認知機能」

Dementia Support 2011 Spring

私の描くDementia Support

グループ化による有機的連携によりあらゆるステージの認知症ケアに対応

木と自然に囲まれた療養環境が認知症高齢者に「元気を」与える

「リハビリテーション病院すこやかな杜」の庭園。できるだけ「歩く」ことが、リハビリにつながる

 「リハビリテーション病院すこやかな杜」は高知市中心部より車で約20分、高知市春野町の田園風景が目前に広がる農村地帯にある。約7,100坪のゾーン内には、同様に木造建設の「ケアハウスあじさいの里」(入居定員29名)が隣接する。「ケアハウスあじさいの里」は(社福)ふるさと会の運営による「地域密着型特定施設入居者生活介護」の指定施設。

 入居者29名、平均の要介護度は「2.2」で、認知症の高齢者も含まれる。高知県内では唯一の29床以下のケアハウスであり、3棟の小規模ユニットが特徴だ。両施設共に高知県材の杉・檜を100%活用し、丈夫な新月伐採の木材を使用。敷地内には木々や草花を植え、庭園・遊歩道等を設置して、自然の中で治癒できる療養環境を創り出している。利用者や患者の生活リハビリとして、できるだけ「歩くこと」を想定して施設設計がなされているのが特徴だ。

広いリハビリテーションセンター。早期リハで3〜6ヵ月の退院を目指す

木造建築により、初めて来た人は病院とは想像しにくいような外来ロビー

 「木造の建物と周囲には庭園や花、森、川のせせらぎ等、自然に親しめる環境のもつチカラが、患者さんや認知症のお年寄りに元気を与えてくれます」と内田氏は話す。

 「リハビリテーション病院すこやかな杜」の60床の病室のうち40床はバリアフリーにしているが、残りの20床は入口に段差を設け、敢えてバリアフリー仕様にはしていない。段差を付けることによって、入院中から「段差を乗り越える」訓練ができ、「在宅復帰・社会復帰したときに困らない」との考え方に基づいている。60名を超える陣容のリハビリスタッフ(PT、OT、ST)による、密度の濃い早期からの機能訓練によって、入院患者は3〜6ヵ月後の在宅復帰を目指す。昨年4月からは、訪問リハビリテーションも開始した。

 ケアハウス入居者には、「リハビリテーション病院すこやかな杜」から紹介された高齢者もいるなど、法人は異なるものの両施設間の連携や交流は少なくない。ケアハウスの入居者は、往診ではなく“歩いて”隣の「リハビリテーション病院すこやかな杜」に通院し、外来診療やリハビリテーションを受診する。入居者への勉強会を毎月1度実施しているが、「リハビリテーション病院すこやかな杜」から脳外科の医師が講師として招かれ、「認知症の予防」や「高齢者のかかりやすい病気」等をテーマに話をする機会も多い。秋には庭にテントを張って藁わらでカツオを焼いてタタキを作り、お正月には餅つき等も、施設入居者と病院の患者が一緒に楽しめる。ここでは自然豊かな環境で、医療と福祉の交流が、普段からごく自然な形で行われている光景を目にすることができる。

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