認知症いろいろ たしかめてください、患者さんの「認知機能」

Dementia Support 2011 Spring

座談会

─服薬管理という視点から─

認知症の人が安心して暮らすために

服薬管理は認知症の人の生活を支える

「1日でも長く住み慣れた家で過ごすには、服薬管理は欠かせません」

青柳健一(あおやぎ・けんいち)

(有)孫の手取締役社長・介護支援専門員・介護福祉士

一般企業退職後、特別養護老人ホームや有料老人ホームで約6年介護スタッフとして勤務。1999年介護支援専門員の資格を取得。2000年介護保険制度スタート時より介護支援専門員としてセントケア(株)の前身、日本福祉サービス(株)に勤務、01年6月独立して現在に至る。

薬の飲み忘れを防ぐように錠剤が台紙にはめこめる工夫をしたカレンダー提供:エーザイ

青柳

今日、皆さんの話を聞いて、これからは薬剤師とより密接に連携しよう、残薬があったらそれを薬局に持っていき、現状を報告しようと思いました。

大原

一人の人に、より多くのケアスタッフが関わることが大事だと思います。でも、その関わりはまだ点でしかできていないのが現状です。それをいかにつないで輪にしていくかが今後の課題だと思っています。

大友

青柳さんと同じ感想を私ももちました。薬剤師とケアを行う人たちがチームを組めば、薬剤師もきちんと服薬できるようなアイデアを出してくれるのではないでしょうか。多くの人がそれぞれの立場で専門的な意見を出し合って、その人がどう暮らしていったらいいかを考えていくことが重要だと改めて思いました。
もう一つ、ケアマネジャーから「病院の専門医に相談したいけれど連絡しづらい」という相談をよく受けます。そういうときは、病院の相談窓口のソーシャルワーカーを通すと割とスムーズにいきます。冒頭でご紹介した事例でも、私はソーシャルワーカーと連絡をとって、専門医につないでもらいました。専門医も「その後どうされたかと心配していたんですよ。必要であればほかの病院と連絡をとってあげます」と言っていました。専門医も患者さんの情報のフィードバックを望んでいるんだなと思いました。

八森

信頼できる人が周りで支えてくれることが認知症の人の安心につながり、それが服薬にも大きく関係してくることがよくわかりました。また、薬の効果の限界や副作用なども視野に入れて、どうやってきちんと服薬してもらえる状況をつくれるかを皆で考えることが、認知症の人の生活を支える一つの方法であると思いました。その意味では、金沢区で2年間行っている事例検討会は大きな役割をもっていると思います。地域での事例を通して人のつながりや信頼を積み上げられる場がもっと増えてくれば、認知症の人の生活の状況もきっと良い状態になるのではないでしょうか。本日はありがとうございました。

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