認知症いろいろ たしかめてください、患者さんの「認知機能」

Dementia Support 2011 Spring

認知症の人を支援するケアマネジメント

変化に対応しながら長期の在宅生活をチームで支える

事例提供 札幌西円山病院在宅ケアセンター ケアマネジャー 中西 菊恵 【主治医のコメント】静明館診療所 五十嵐 究 【事例解説】大阪市立大学大学院教授 白澤 政和

はじめに

 認知症の人を在宅で支える場合、病気の発症からターミナルを迎えるまで長期にわたることが多い。こうした長期間在宅で支えていくためには、継続した生活の支援が重要である。その際に、認知症高齢者はあるステージで6〜8割の人が行動・心理症状(BPSD)を呈することになる。そのため、ケアマネジャーはこうしたBPSDへの対応方法を家族と一緒に検討し、対応していかなければならない。その意味では、ケアマネジャーは、家族が意欲的な在宅生活ができるよう支援していかなければならない。同時に、本人や家族の状態の変化に合わせてサービスを提供していくことになるが、サービス事業者間での継続的な連携も必要になってくる。ただしケアマネジャーも、一人のケアマネジャーが長期にわたり支援することが困難な場合もあり、ほかのケアマネジャーに円滑に引き継ぐことで、支援の連続性を担保していくことが必要となってくる。本事例を介して、そうしたことを学んでみたい。

事例概要

札幌西円山病院在宅ケアセンター ケアマネジャー 中西 菊恵

 Aさんの病気の経過は長く、一人暮らしが困難となり、長男家族と同居したのは介護保険が始まる前であった。介護保険開始の2000年ころは、孫2人が受験のため、勤め人のごとくデイケアに週5日通所していた。それでも、夜間勉強している孫の頭を叩いてまわったりと活動的だったため、このころが一番大変だったと家族は言う。やがて長男夫婦とAさんの3人の生活になり、長男が会社を退職してからは、長男が介護の中心となった。長男の妻も、大学の教授職を非常勤職に変更して、介護中心の生活を余儀なくされた。本人の加齢に伴い、力が衰えてからはすべてに介護が必要となった。3年前、長男が頻回の移動介助のため腰痛となってからは、現在の介護サービス内容に変更している。利用しているサービスは、デイサービス、短期入所療養介護(ショートステイ)、訪問看護、訪問介護、福祉用具貸与である(表1)。

 この事例は、長い経過の中で、本人や家族の状態の変化に合わせ、その都度サービス内容を最適なものへと変更しながら、在宅生活を継続してきた。

表1

「Dementia Support 2011 Spring」へ

ページトップへ

変化に対応しながら長期の在宅生活をチームで支えるページをご覧の皆様へ

エーザイのアルツハイマー型、レビー小体型認知症治療薬「アリセプト」のサイトです。
アルツハイマー型、レビー小体型認知症の患者様とそのご家族を支え、コミュニケーションをサポートするツールも掲載しています。