認知症いろいろ たしかめてください、患者さんの「認知機能」

Dementia Support 2011 Summer

世界の認知症ケアの現状!

海外の状況を理解し、日本からアジアにつなぐケア

アジアにおける日本の役割

 アジアにおける日本の役割について、助川さんは次のように言う。

 「日本の介護は、世界においてもトップクラスだと思います。こうなるまでに、日本は北欧から最先端のケアを学んできたという歴史があります。アジアの各国が改めて北欧に勉強に行くよりも、日本が取り入れたものを伝えるほうが現実的です。それも、国レベルで制度やシステムを伝えるのではなく、現場からケアのあり方を伝えるべきです。その際に留意しなくてはいけないのは、日本は先進国から学んだことを日本独特の家族観や価値観に合わせ、日本型に変化させて活用していることです」

 どの国にも、それぞれの文化や社会観、家族のかたちがある。

 ヨーロッパでは、16歳になると子どもは親から独立していくのが一般的だが、全く疎遠になるわけではなく、高齢の一人暮らしの親を近くに住む子どもが頻繁に訪れるような関係性がある。

 また、インドネシアは、家族の観念が日本の感覚よりも大きく、「一家・一族で看る」というイメージに近い。困りごとがあればその大きな家族の中で「できる人が担う」という考え方が根底にあるという。

 文化や価値観の土台の上に先進的なケアが取り入れられるように、学んだことを整理して伝え、支援することが日本の役割だと、助川さんは言う。「文化は違いますが、本人視点で考えていくということ、それは全世界共通の介護のあり方です」。

 先に超高齢社会を迎え、先進諸国から多くを学んだ日本が、後に続くアジアの諸国に対して提供できることは、たくさんあるだろう。

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