認知症いろいろ たしかめてください、患者さんの「認知機能」

Dementia Support 2011 Summer

Helpful Hint

認知症の人の歴史を学びませんか

宮崎和加子 著
田邊順一 写真・文
中央法規出版 刊
2,000円+税

知症の人の歴史を学びませんか

 かつて、認知症の人の多くは、閉じ込められ、縛られ、薬漬けにされるなど悲惨で劣悪な環境の中で生活をしてきた。しかし、さまざまな人の取り組みによって、現在では、認知症になっても生き生きと暮らせるような環境が、徐々にではあるにせよ、増えてきている状況になってきている。

 本書は、認知症の人がどのような姿で生きてきたのか、また、誰が、何がその悲惨な歴史を変えてきたのかをまとめている。認知症の人に焦点を当てた初めての歴史本である。田邊順一氏が撮りためた多数の写真が、認知症の人がどのように扱われてきたのかを訴えている。

 本書の写真と文章を読み解くことで、昔、認知症の人を縛っていた人たちは、それが当たり前だと思ってやっていたことがわかる。しかし、今私たちが、認知症の人に当たり前のようにやっていることも、10年後の人たちから見れば、とんでもないことをしていたと言われることがあるかもしれない。

 その“気付き”こそが新しいケアを生んでいく原動力である。

 「この本が、歴史の歯車を少しでも前に進めることに役立てば筆者として望外の喜び」と宮崎氏は綴る。過去を知ることで、今の自分自身のケアを振り返り、これからの認知症ケアを考えていくための1冊といえよう。

認知症ぜんぶ図解
知りたいこと・わからないことがわかる
オールカラーガイド

三宅貴夫 著
メディカ出版 刊
1,800円+税

認知症ぜんぶ図解

 認知症は、高齢社会において避けて通れない重要かつ困難な病気だ。日本では、ここ数年の間、認知症の人が毎年10万人ずつ増えていくと推計されている。認知症に社会的な関心が向けられるようになって30年近く経ったが、一方で、認知症について誤解している人もいまだ多く見受けられる。

 理解が得られにくい原因としては、認知症には種類があり、かつ病気の進行やその人の暮らす環境によってさまざまな状況があること、多職種が関わっていることの難しさ、認知症に対する医療や介護が近年著しく進歩しているもののその内容がすべての人に伝えられていないこと、そして、いちばん認知症に関する情報が必要である家族介護者や介護職の人が読めるような、一般向けの書籍が少なかったことなどが挙げられる。

 本書は、(1)だれにでもわかりやすく、(2)「知っておくべき」「知りたい」情報が厳選され、(3)最新のトレンドを捉え、多くの認知症に関わる人が共有すべき情報を網羅する認知症ガイドを作ろうと企画されたものである。

 構成は、「認知症とは」「認知症の医療」「認知症の人の世界と介護」「認知症をとりまく社会」に分かれており、「知りたいこと」「わからないこと」「最新情報」を読者が興味をもった項目から読めるような構成になっている。オールカラーで図表やイラスト、写真を使用し、理解しやすいようまとめている。

 認知症について学びたいと考える人にお勧めしたい。

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