認知症いろいろ たしかめてください、患者さんの「認知機能」

Dementia Support 2012 Winter

日本認知症予防学会発足!

いよいよ予防に積極的に取り組む時代に

日本認知症予防学会が2011年4月に発足した。同年9月9日から11日の3日間、同学会の第1回学術集会が鳥取県米子市の米子コンベンションセンターで開催され約600名が参加した。学会理事長で第1回学術集会大会長を務めた浦上克哉・鳥取大学医学部教授は、「近年認知症は予防が可能であるという科学的データが示され、いよいよ積極的に取り組むべき時代に入った。本学会がその先鞭をつけていきたい」と、認知症予防に意欲的な姿勢を示した。

1. テーマは「認知症予防時代の幕開け」

 増え続ける認知症になる人の数をなんとかしてくい止めたい。その要請に応え発足したのが「日本認知症予防学会」だ。第1回のテーマは「認知症予防時代の幕開け」。

 大会長の浦上克哉氏は、「私は1980年代に認知症の臨床・研究を始めたが、当時はBPSDが激しい人や認知症機能がかなり衰えた高度の人が認知症だと考えられていて、軽度の人を診るのが難しい時代だった。症状が軽い人を連れてくると、“認知症でもない人を診るのですか?”と周りの人から不思議がられたこともあった。しかし、時代は大きく変わり、今や認知症は早期発見・早期治療が重要で予防が世界的な課題として考えられている。こうした要請に応えられる成果(エビデンス)を確立していきたい。その思いで学会を立ち上げた」と述べた。

日本認知症予防学会会場。写真は、1日目のシンポジウム「認知症検診と予防の取り組み」での質疑応答の様子

 認知症予防というと、「認知症にならないようにするにはどうしたらよいか?」といったことだけが語られがちだが、予防の考え方には、第1次予防(病気の発症予防)だけでなく、第2次予防(病気の早期発見と早期治療)、第3次予防(病気の進行防止と再発予防)まで含まれている。同学会ではこうした幅広い視点から認知症予防の研究、進歩、発展を図り、社会に還元することを目的にしている。そのためにも多職種協働が欠かせない。この考え方から、学会員の構成を医療職だけでなく幅広い分野から求めた。

 浦上氏は、「これからは一層、第1次予防から第3次予防まで認知症予防に積極的に取り組むべき時代に入っていく。認知症に対して、予防という観点から先手を打ち、対応策を立てられるよう、本学会でエビデンスを出していきたい。そのためには、研究発表と実践報告を分けて考える必要がある。混在させてしまうと科学的な成果が出にくい」と述べた。研究は医学的・科学的にどう位置付けていくかであり、実践はやってきたことが成果として出たということである。

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