認知症いろいろ たしかめてください、患者さんの「認知機能」

Dementia Support 2012 Winter

Dementia Today

第12回 日本認知症ケア学会 「認知症の人の生活の質を高める」をテーマに全国のケアスタッフが横浜に集う

社会福祉法人 小田原福祉会潤生園理事長 時田 純大会長日本認知症ケア学会理事長(認知症介護研究・研修東京センター長) 本間 昭氏

爽やかな潮風が吹き抜ける神奈川県横浜市のパシフィコ横浜で、2011年9月24〜25日の2日間、第12回日本認知症ケア学会が開催された。3つの会場に分かれて定期巡回・随時対応サービスに関する講演や、BPSDや地域包括ケアについてのシンポジウムなどが用意され、どのプログラムも参加者の熱気にあふれた。

わが国の認知症治療やケアに新しい幕が開いた記念すべき年

 開催にあたって時田 純大会長(社会福祉法人小田原福祉会潤生園理事長)が「高齢者の虐待や自殺・孤独死など悲惨な事件が絶えない。その背後には、認知症を巡る介護問題があるのではないか。今こそ、介護や看護、医療に携わる専門職が協働して、認知症に苦しむ本人や家族の生活の質を高めることに努めなければならない。この2日間を共に学び合える大会にしたい」と挨拶した。神奈川県知事黒岩祐治氏と厚生労働省老健局認知症・虐待防止対策推進室長勝又浜子氏による来賓挨拶のあと、日本認知症ケア学会理事長本間 昭氏(認知症介護研究・研修東京センター長)が、「普段の活動をお互いに話し合い、皆で共有してほしい。また、その成果を職場に持ち帰り、一歩でも前に進んでほしい」と述べた。

 引き続き行われた「認知症の医療・介護に新しい幕を拓こう」と題した大会長講演で時田氏は、2011年6月に成立した「介護サービスの基盤強化のための介護保険法等の一部を改正する法律」の中で、認知症対策が国および地方公共団体の責務として明文化されたことに言及した。また、同法律改正により、今後の中心的な施策の目標が地域包括ケアシステムの構築になり、その基盤サービスとして本年4月から「定期巡回・随時対応型訪問看護介護」が実施されることを紹介。この新サービスの目的は「施設と在宅のサービス格差を埋め、在宅介護の限界点を引き上げること」と述べた。

グループに分かれてのテーマ別意見交換会。参加者からは次々に意見が出された

例年以上の数の参加があったポスターセッション。多くの人が説明に耳を傾けた

 さらに、新薬の開発をはじめ、医療者が認知症を積極的に治そうという研究がさまざまなところで始まっていることを紹介。「認知症は治らない、治せないという認識を改めてよい時代をようやく迎えることができた」と歓迎し、「2011年は認知症の治療やケアに新しい幕が開いた年となった。認知症を取り巻く環境は明るい希望が射している」と期待感を示した。

 時田大会長が紹介した地域包括ケアシステムと定期巡回・随時対応型訪問看護・介護サービスについては、同日午後の特別講演およびシンポジウムでも取り上げられた。特に、特別講演で登壇した公益財団法人さわやか福祉財団理事長の堀田 力氏は同サービスを「認知症の人の尊厳を守るケアには有効」と強調した。

 そのほか、リレートークやテーマ別意見交換会、ワークショップなど多彩なプログラムが組まれた。

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