認知症いろいろ たしかめてください、患者さんの「認知機能」

認知症特集

本人視点からアリセプト®を再考する アリセプト®の投与意義

ナーシングホームデータから言えること

大阪赤十字病院 神経内科副部長 金田大太

はじめに

 ナーシングホームへの入所とは、本人視点から考えれば、「可能な限り自宅で、自分らしく過ごす」という人生の目標から脱落する瞬間である。「なぜ入所しなければいけないのか?」「入所しないためにどうすればよいのか?」「薬物療法に何を期待できるか?」という観点から考えたい。

ナーシングホーム遅延データ

 ドネペジルには、以前からホームへの入所遅延効果が示唆されていた。米国でのプラセボ対照二重盲検試験(第II、III相臨床試験)を終了し、その後長期オープン試験に登録された軽度および中等度のアルツハイマー型認知症患者(解析対象671例)を対象とし、ドネペジル投与量と開始時期・認知症関与によるナーシングホーム初回入所までの時間を比較した検討では1)、副作用などにより最小量でとどまった群と、早期から10mgの投与が継続できた群の間に、実に21.4カ月の入所遅延効果が認められている(図1)。
 認知機能の維持効果に用量依存があり、より早期に使用する必要を示すデータである。なぜこのような結果が得られるのか、原因を考えてみたい。

図1 認知症関与によるナーシングホーム初回入所までの時間

(文献1より)

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