認知症いろいろ たしかめてください、患者さんの「認知機能」

認知症特集

本人視点からアリセプト®を再考する アリセプト®の投与意義

ナーシングホームデータから言えること

ナーシングホーム入所遅延と医療コスト削減について

 平成23年(2011)12月、内閣府が発表した「仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)レポート2011」によると、介護で離職・転職した男女別や年代別に見ると、男性は50代と60代が最も多く、それぞれ28.9%となっている。一方、女性は50代が41.6%と最も多く、次いで40代の19.2%となっている7)
 わが国の現状では、いったん離職してしまうと再就職はとても難しく、介護が長引いた結果、経済力を超えた入所などとあわせ「介護貧困」に陥ってしまうケースも見られる。入所しなければいけない状況に至るまでの過程において、すでに社会への影響は絶大である。

おわりに

 ナーシングホーム入所遅延は、認知機能の尺度では測れない介護者負担の軽減を明確に示す根拠である。「何とか自宅に踏みとどまっている」患者さん・家族の気持ちに応えるために、適切な有効量を、より早期から使用することで、薬価を超えた社会的・医療経済的な大きな効果を得ることができると言えるだろう。

文献
  1. 1)Geldmacher, D. S., et al. : Donepezil is associated with delayed nursing home placement in patients with Alzheimer's disease. J. Am. Geriatr. Soc., 51 (7), 937-944 (2003)
  2. 2)内閣府:平成22年度第7回高齢者の生活と意識に関する国際比較調査結果 http://www8.cao.go.jp/kourei/ishiki/h22/kiso/zentai/index.html
  3. 3)Wattmo, C., et al. : Risk factors for nursing home placement in Alzheimer's disease : a longitudinal study of cognition, ADL, service utilization, and cholinesterase inhibitor treatment. Gerontologist, 51 (1), 17-27 (2011)
  4. 4)Mohs, R. C., et al. : A 1-year, placebo-controlled preservation of function survival study of donepezil in AD patients. Neurology, 57 (3), 481-488 (2001)
  5. 5)Howard, R., et al. : Donepezil and memantine for moderate-to-severe Alzheimer's disease. N. Engl. J. Med., 366 (10), 893-903 (2012)
  6. 6)Waldemar1, G., et al. : Effect of donepezil on emergence of apathy in mild to moderate Alzheimer's disease. Int. J. Geriatr. Psychiatry, 26, 150-157 (2011)
  7. 7)内閣府仕事と生活の調和推進室:仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)レポート2011、共同参画、43、8〜9(2012)

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