認知症いろいろ たしかめてください、患者さんの「認知機能」

認知症特集

本人視点からアリセプト®を再考する アリセプト®の投与意義

認知症治療の真のエンドポイントを考える

医療法人社団こだま会 こだまクリニック 臨床心理士 安田朝子

はじめに

 ドネペジルによる医療的アウトカムを検討した研究では、ドネペジル服薬群における好ましい変化が多く報告されている1)2)。そして近年、地域における認知症医療/ケアのアウトカムとして、認知症の人のQOLが着目されている。その経緯は後に触れるとして、ここでまず、以上を踏まえて行われた調査研究を紹介する3)(表1)。当該研究は、アウトカム指標として日本語版EuroQol(EQ-5D4))によるQOL効用値を用い、ドネペジル服薬が認知症の人とその介護者にどのような影響を及ぼすのかを検討した。本稿では、その主たる結果に触れた上で、標記のテーマに関する考察を試みる。
 なお、日本語版EQ-5Dは、健康状態を複数領域にわたって簡便に評価する包括的QOL評価尺度である。また、得られた回答から直接に効用値が換算され、QOLを定量的に表すことができる。日本語版EQ-5Dを用いたアルツハイマー型認知症におけるQOL評価に関しては、介護者による本人の評価(代理評価)の信頼性、妥当性および臨床での実現可能性が最も優れていることが確認されている5)

表1 研究協力施設と調査責任医師(敬称略)

研究協力施設 責任医師
北海道砂川市 砂川市立病院 内海久美子
岩手県盛岡市 岩手医科大学附属病院 高橋 智
秋田県秋田市 秋田県立脳血管研究センター 長田 乾
茨城県東茨城郡 財団法人報恩会 石崎病院 水上勝義
埼玉県入間市 入間平井クリニック 平井茂夫
東京都板橋区 東京都健康長寿医療センター 繁田雅弘
東京都町田市 医療法人財団明理会 鶴川サナトリウム病院 本間 昭
神奈川県横浜市 特定医療法人社団鵬友会 横浜ほうゆう病院 小阪憲司
神奈川県藤沢市 医療法人社団 かわしま神経内科クリニック 川嶋乃里子
福井県敦賀市 医療法人 敦賀温泉病院 玉井 顯
岐阜県美濃加茂市 社会医療法人厚生会 木沢記念病院 奥村 歩
愛知県安城市 医療法人財団新和会 八千代病院 川畑信也
大阪府堺市 財団法人 浅香山病院 釜江和恵
福岡県福岡市 医療法人相生会 ピーエスクリニック 山田達夫
福岡県福岡市 田北メモリーメンタルクリニック 田北昌史
熊本県宇土市 特別医療法人再生会 くまもと心療病院 池田 学
熊本県八代市 医療法人社団平成会 平成病院 橋本 衛

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