認知症いろいろ たしかめてください、患者さんの「認知機能」

認知症特集

これからの認知症で果たすべき役割

認知症診療でかかりつけ医に期待する役割

新しい認知症診療のケアとスタイル

 同居家庭あるいは独居家庭で認知症患者が発生すると、まず家族あるいは本人がかかりつけ医を受診することが多いものと考えられる(図3)。症状が比較的軽度であって、診断上も問題ないようであれば、そのままかかりつけ医に診ていただくことを筆者は推奨している。しかし認知症か否かの判断に迷う場合や、認知症ではあるが確実な病名や病態が不明の場合、典型的ADあるいは典型的VDではなさそうな場合、始めた投薬の効果に疑問が生じた場合、徘徊や不穏などのBPSDが顕著になってきたような場合、家族がセカンドオピニオンを他医に求める場合などは、専門医への紹介受診をお勧めしたい。紹介を受けた専門医は、患者の詳細な診断や今後の投薬治療方針、BPSDへの対処方針などについてかかりつけ医の先生方のお役に立つような連携をしながら、多くの患者はかかりつけ医に紹介戻しとなり、一部は専門医の継続診療になるかもしれない。かかりつけ医に戻った認知症患者は、そのまま在宅ケアや施設利用、時には病院入院をしながら継続して治療を受けることになるものと考えられる。
 2011年から認知症治療薬が4剤使用可能となり、日本における認知症診療にとっての新しい発展の年と位置付けられるが、急速に変わりつつある家族関係の中で、かかりつけ医の役割は今後ますます重要になってくるものと考えている。

図3 かかりつけ医を中心とした新しい認知症診療とケアのスタイル

文献
  1. 1)国勢調査2000年、国立社会保障・人口問題研究所2002年推計
  2. 2)公益社団法人認知症の人と家族の会編:認知症の人と家族の暮らしに関するアンケート調査報告書、2011年3月
  3. 3)武田雅俊:アルツハイマー型痴呆、日本老年医学会編、老年医学講座:各論、ワールドプラニング、東京、1〜20、2004年
  4. 4)Abe, K., et al. : Ascorbate induced lipid peroxidation results in loss of receptor binding in Tris, but not phosphate, buffer. Biochem. Int., 11, 341-348 (1985)

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