認知症いろいろ たしかめてください、患者さんの「認知機能」

認知症特集

これからの認知症で果たすべき役割

抗認知症薬の服薬継続の意義と薬剤師の役割

患者情報のフィードバックは「お薬手帳」で

 患者の日常生活の変化の確認は、ADの薬物療法が適切に継続されているかを判断する上で有用な情報となる。薬剤師外来教室では、認知症重症度FAST(Functional Assessment Staging)をもとに作成された「生活のご様子確認票」(図2)をお薬手帳に貼付し、患者家族や介護者が、患者の症状変化を簡便に評価するとともに、在宅時の不安や副作用状況などについて聞き取った内容を同意のもとに記録し、処方医と情報の共有をしている。
 これらの情報は、病状の悪化に伴う薬剤の増量や処方変更など、適切な薬物療法を行う上で有用な情報であり、お薬手帳を通じて積極的に主治医にフィードバックすることが、認知症治療を円滑に行う上で大切である。

図2 生活のご様子確認票

おくすり手帳用「生活のご様子確認票」は、薬剤師の方々とご家族、介護者の方、主治医とのコミュニケーションを目的としています。

おわりに

 本稿では、ADの薬物療法を継続するために必要な服薬指導のポイントを中心に述べた。薬剤師の役割は、患者とその家族・介護者の抱えている問題や悩みを傾聴し、良き相談者となって生活背景に応じた具体的な服薬サポートを継続していくことにある。

文献
  1. 1)クリスティーヌ・ボンド編、岩堀禎廣訳:なぜ、患者は薬を飲まないのか?―「コンプライアンス」から「コンコーダンス」へ、薬事日報社、東京、2010年
  2. 2)Umegaki, H., et al. : Discontinuation of donepezil for the treatment of Alzheimer's disease in geriatric practice. Int. Psychogeriatr., 20, 800-806 (2008)
  3. 3)山村恵子ら:認知症、日本医療薬学会編、薬剤師のための疾患別薬物療法II、南江堂、東京、53〜68、2011年

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