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認知症特集

これからの認知症で果たすべき役割

高齢者にやさしい剤形選択

認知症と口腔内崩壊錠

 スイカの種と錠剤はどちらも同じような固い粒であるが、どちらであるかを認知できるからスイカの種は吐き出し、錠剤は飲み込んでいる。薬であることが認知できなければ、口に入れて飲み込むように促しても何度でも吐き出すということが起こり得る。湿製錠のように早く崩壊するOD錠であれば、口に入れると錠剤が崩壊するため、吐き出すことがなくなり介護の負担が軽減できる9)
 気をつけるべき点として、OD錠は「水なしで服用できる」と強調されることが多いが、OD錠の吸収部位は消化管であり、口腔粘膜からは吸収されない。「水なし服用」というと、なんとなく口で崩壊すれば吸収されるようなイメージを持つが、唾液で服用しても最後に水(トロミ水)を飲んで消化管に落としこむことが重要である(朝田 隆監修:アリセプトD錠を水なしで服用してもよいですか? アリセプトのすべて、エーザイ、東京、22、2011年)。

文献
  1. 1)藤島一郎、柴本 勇監修、藤島一郎ら著:動画でわかる摂食・嚥下リハビリテーション、中山書店、東京、10、2007年
  2. 2)倉田なおみ著、藤島一郎監修:摂食障害の機序と治療、リハビリテーション、内服薬経管投与ハンドブック第2版、じほう、東京、54、2006年
  3. 3)A. S. P. E. N. Board of Directors and The Clinical Guidelines Task Force : Guidelines for the use of parenteral and enteral nutrition in adult and pediatric patients. JPEN, 26 (Suppl), 8SA (2002)
  4. 4)倉田なおみら:経管投与可能な固形製剤の検討と一覧表の作成、医療薬学、27、5、461〜472(2001)
  5. 5)倉田なおみら:高齢者が服用しやすい医薬品の研究―服用可能な口腔内崩壊錠の大きさに関する評価―、医療薬学、36、6、397〜405(2010)
  6. 6)上杉章紀ら:口腔内崩壊錠のコンプライアンスに与える影響について、日病薬誌、43、7、958〜961(2007)
  7. 7)弓削吏司:口腔内崩壊錠の服薬指導の検討―実態調査を踏まえて、Therapeutic Research、27、1865〜1870(2006)
  8. 8)村山信浩、倉田なおみら:ファモチジン含有速崩壊性錠剤の崩壊性の比較、昭和大学薬学雑誌、2、2、149〜157(2011)
  9. 9)倉田なおみ:痴呆性疾患と服薬―ドネペジル口腔内崩壊錠の意義を中心に―薬剤師の立場から、クリニシアン、537、222〜225(2005)

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