よくあるご質問 たしかめてください、患者さんの「認知機能」

よくあるご質問

パーキンソン病治療薬との併用について教えてください。

パーキンソン病の患者様にアリセプトを投与する時は注意してください。パーキンソン病治療薬の1つである抗コリン剤は、アリセプトと作用が拮抗するため、「併用注意」です。パーキンソン病の患者様にアリセプトを処方する場合には、パーキンソン症状の悪化にもご注意いただいて、慎重にお使いください。

アリセプトはパーキソンソニズムを悪化させたとの報告があるため1)〜3)、錐体外路障害(パーキンソン病、パーキンソン症候群等)のある患者様には「慎重投与」と設定されています。

パーキンソン病の患者様にアリセプトを処方する場合には、パーキンソン症状の悪化にもご注意いただいて慎重にお使いください。

アリセプトとパーキンソン病治療薬を併用した報告をいくつかご紹介します。

認知症を伴うパーキンソン病(海外データ)4)

対象: 認知症を伴うパーキンソン病(PDD)550例
方法: ドネペジル5mg群195例、ドネペジル10mg群182例、プラセボ群173例に無作為に割り付け、二重盲検で24週投与した。なお、3群の患者背景に有意差はなかった。
結果:

ADAS-cogの試験開始時からの変化量は、5mg群、10mg群ともプラセボ群に優る傾向であった(5mg群 p=0.05、10mg群 p=0.076)。

CIBIC-plusは、5mg群はプラセボ群と有意差はなかったが、10mg群はプラセボ群に有意に優った。

MMSE変化量は、プラセボ群に比し5mg群、10mg群とも有意に優った。

D-KEFS(高次機能の評価)、BTA(注意力の評価)の試験開始時からの変化量は、いずれもプラセボ群に比し5mg群、10mg群が有意に優った。

DAD、SE(ADLの評価)、NPI(行動症状の評価)には、3群間に有意差はなかった。

有害事象はドネペジル群が多かったが、多くは軽度中等度であった。

ドネペジルのPDDにおける認知機能、高次機能の改善効果が示唆された。

パーキンソン病患者の精神病症状治療にアリセプトが有効であった症例(海外データ)5)

対象: 精神病症状を有するパーキンソン病認知症患者6例
方法: 各患者が通常用いているパーキンソン病治療薬にアリセプトを6週間併用投与した(非盲検試験)。アリセプトは5mg/日から開始し、治療2週後に10mg/日に増量した。精神病症状はScale for the Assessment of Positive Symptoms(SAPS)、錐体外路症状はSimpson-Angus Scale(SAS)を用いて評価した。
結果:

6週間のアリセプトの併用投与により、精神病症状の有意な改善がみられた(SAPS−18.9ポイント、p<0.00044、フリードマンANOVA検定)。

副作用及びパーキンソン病症状の悪化はみられなかった。

遷延性のうつ状態にアリセプトとL-ドーパが有効であった1例6)

患者: 40歳代後半女性
経過: 遷延性の抑うつ症状と、次第に目立ち始めた言動面での緩慢さ、一過性精神病症状、著しい不安焦燥とADLの低下から、統合失調症を疑われ、抗精神病薬による治療を受けていた。
入院による精査の結果、パーキンソン病と診断され、アリセプト、L-ドーパの投与によって、抑うつ症状、皮質下認知症とパーキンソン症状が改善した。

1)Bourke, D.:Ann. Pharmacother., 32, 610-1(1998)[ART-0104]

2)Magnuson, T.M.:Am. J. Psychiatry, 155, 1458-9(1998)[ART-0105]

3)Arai, M.:Intern. Med., 39, 863(2000)[ART-0331]

4)Dubois, B. et al.: Movement Disorders, 27, 10, 1230-1238(2012)[ART-2565]

5)Bergman, J. et al.:Clin. Neuropharmacol., 25, 107-10(2002)[ART-0657]

6)平沢俊行ら:精神神経学雑誌, 107, 103(2005)[ART-1242]

承認用法・用量

「通常、成人にはドネペジル塩酸塩として1日1回3mgから開始し、1〜2週間後に5mgに増量し、経口投与する。高度のアルツハイマー型認知症患者には、5mgで4週間以上経過後、10mgに増量する。なお、症状により適宜減量する。」

よくあるご質問トップへ

ページトップへ

パーキンソン病治療薬との併用について教えてください。ページをご覧の皆様へ

エーザイのアルツハイマー型、レビー小体型認知症治療薬「アリセプト」のサイトです。
アルツハイマー型、レビー小体型認知症の患者様とそのご家族を支え、コミュニケーションをサポートするツールも掲載しています。